2009年から始まった音楽プロジェクト「なんとなく」。

決して意味はなくコンセプトもない。
ただ、気持ちの良い音を求めるに過ぎないプロジェクト。

ロック、ジャズ、クラシック、民族音楽、クラブミュージック、
あらゆる音をこよなく愛し、妥協なく作られる音の渦はまるで温泉のような心地よさ。

結成当初から変わっていない即興セッションスタイルから生まれる
未だ聞いたことのない音世界は毎回、自らがもっとも楽しみにしているという。

前作の「とりあえずのとりあえず」はその生の音をそのまま収録されたのに対し、
今作「とりあえず」はレコーディングにより製作されたという。

そして、今作はもっとも大きなコンセプトとして、「ビートミュージック」を掲げている。

内なる音をビートにのせる。
未知なる音をビートにのせる。
生音にこだわり、価値ある音でビートを作る。

退化したと感じるか、進化したと感じるか人それぞれであろうが、
心地良い音になっていることに違いはない。

 

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ORIGINAL MEMBER:

●とくだあつとし (1982年生まれ) Atsu

多くの作曲家が裏付された知識と生まれ持ったセンスを元に曲を製作するのに対し、その日の調子で曲を作り上げるという世界でも類をみないタイプの音楽家。

得意な楽器はピアノと豪語するが、彼の本当の魅力は矢野顕子ボイスと呼ばれる意味不明なボイシングである。

 

●にしだけいご (1983年生まれ) Keigo

自分の心臓の音がもっとも心地よいビートであると言う、いかれポンチの彼の頭の中は音の事でいっぱい。

彼の音痴度は果てしなく、10年以上続けているギターも含め、ピアノやトランペット、ジャンベ、シンフォニーなどあらゆる演奏がでたらめ。

行き着く先はノイズであると彼は言う。

 

 

EXTRA MEMBER:

●いわくら (1982年生まれ) Wanji

変態ギタリスト。変則チューニング、空間系エフェクターを巧みに扱い、独自に築き上げてきたギタースタイルは変態そのもの。

ヒゲもじゃの風貌からは想像できない、メローな音世界を作りあげるのも彼の特徴である。

最近はtrimbit名義でDTM製作している。

 

●かわなみ あきら (1982年生まれ) Aqira

ヒップホップをこよなく愛する根っからのヒップホップDJ。楽器演奏はスペイシーな音のみというこだわり。

24時間スクラッチし続けられるという噂もあるが、嘘か真か。

 

●うらべ たつや (1982年生まれ) Urabe

ブルースを愛し、ジャズ、ボサノバ、ロックなどをあらゆるギタースタイルを見事に吸収した凄腕ギタリスト。

安定感抜群のギターを奏でる一方で、 ソプラノリコーダーから広げられる音世界は、横田年昭を彷彿させるような見事な小宇宙である。